打楽器のメンテナンスについて(鍵盤楽器編)

2021.02.19

みなさんこんにちは。先日に引き続きオーナーの渡邉が更新いたします。

先日更新いたしました打楽器メンテナンス(ティンパニ編)ご好評いただきありがとうございます。
本日は鍵盤楽器についてのご紹介です。

皆さんの団体のマリンバやシロフォンのピッチはいかがですか?
中には管楽器と音程が合わなくて辛い思いをしている学校さん団体さんも多いのではないでしょうか?実は鍵盤楽器は調律をすることができるんです。

あまり知られていませんが、マリンバ・シロフォンの各メーカー様は出荷の際、気温23°Cの設定で442Hzになるように調律されています。しかし、使用する地域の湿度や気温の変化などにより、2〜3年で各音のピッチが変化していきます。新品で購入した楽器だとしても、その土地の風土と共にどんどんピッチが動き出し、2〜3年で落ち着くようになります。
そのようなことから、ご購入より3年以上経過していましたら一度調律をお勧めいたします。調律を行うと安定したピッチを得られることができます。

音板のピッチを調律すると下記のような効果が得られます。

①音板はそれぞれ密度が均一ではないため、音板から発せられる高い倍音にズレが出てにごりが発生します。調律を行うと倍音の調整もしてくれますので、楽器の響きが蘇ります。

②調律を行うとこれまでの環境や練習状況がわかるので、調律師さんが今後の楽器の管理・保管の仕方や練習時の注意点などをアドバイスしていただけます。

③音板の音程が悪くなると共鳴管と共鳴しません。音板と共鳴管のピッチのズレは響きを奪います。調律することで共鳴管と共鳴しますので、楽器自体の響きがびっくりするほど増します。

その他多数…

 

当店では大手マリンバメーカーの「こおろぎ社」で長年コンサートマリンバの調律を手がけてきたマイスター調律師さんに依頼をして調律を行っていただいていますので、その腕は折り紙付きです✨

メーカーに送って数週間かかるなんてことはありません。その場で本格調律を施します。

部活中でしたら生徒さんの目の前で作業をお見せでき、直接アドバイスを行えます。

その他にも汚れがキレイになったり、共鳴管に詰まったホコリを取り除いたりと作業してくれます。

お時間の合わない時やお急ぎの時は、音盤のみを調律師さんへ送り、すぐに調律して返送していただけます。

 

以上、鍵盤楽器の調律についてのお話でした。

ご興味持っていただけましたら是非一度当店へお問い合わせください。

 

打楽器メンテナンスのご紹介シリーズもこれから増やしていきたいと思います。バックナンバー等も是非ご覧ください。

ティンパニ編